クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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マレーシアの若者の四旬節の過ごし方


マレーシアの大手新聞 "The Star" のオンライン版 "The Star Online" に少し前
3/26に、KLの若者の四旬節の過ごし方のインタビュー記事が載っていました。

一般紙のインタビュー記事ですので、まず四旬節とは何かを説明しています。

そして、KL St. John's Cathedral 所属の若いカトリック信者さんたちが、
それぞれ信仰生活の中で、四旬節を実際にどのように過ごしているかを
The Star がインタビューし、取り上げたものです。

興味深いのは、イスラムの国マレーシアでこの話題を一般紙が取り上げていること。
そして若いキリスト者が、目に見える形で何かの犠牲を四旬節の間、
おこなっていることです。

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記事抜粋
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四旬節の40日間、24歳のジェロムは1日1食、夜7時に1食食べるだけの厳しい断食を
している。彼は「今はほとんどの人は断食しませんが、誰か一人が続けるだけでも
この伝統は引き継がれていくと信じているんです」と話す。
現代では通常、キリスト者は断食の代わりに何かほかのことをあきらめる、
犠牲にするということをします。今まで好きだったものや、禁煙や禁酒など健康に
悪いものを我慢したり、SNSから離れたりということをします。

19歳のアマンダは「私は断食はしませんが、四旬節には余暇活動をやめています。
今年は40日間、テレビを観るのをやめました」
21歳のクリスのように、何人かはこの期間、ベジタリアン宣言をしたりします。

一方、21歳のジェレミーはこの期間一切のアルコールを断つつもりでいます。

もう一つ大切なこと慈善活動については、普段忙しくてなかなかチャンスがなかった
ボランティア活動やチャリティ活動を始めるにはとてもいい時期なのです。

「世界中の若者にとって、これは簡単なことではないかもしれませんが、四旬節中は
私たちがこの厳粛な時間をどう行動するか深く考え、更なる信仰を構築していく時期なのです」KLセントジョンカテドラルの侍者会前代表の23歳のシャノンは言う。
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私たち日本人カトリックにとって、四旬節はあまり厳しく考えていませんでした。
大斎小斎を守る、何か一つ犠牲 (甘いおやつを愛の気持ちで我慢するなど) して
愛の献金や奉仕活動をする、特別な祈りと黙想の時間をもうける、程度でしたが、
現代のマレーシアのカトリックの若者が、とてもストイックな考え方を持っている
ことが今回わかりました。

若者だけでなく大人もこの期間、肉を一切食べないなど、公に宣言する人も
少なくなく、キリスト者に限らず日常的に個人の宗教活動と信仰生活を表に出し、
また社会がそれに対して寛容であることがわかります。

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