クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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結び目を解くマリアに、御助けを願う祈り


もつれた結び目を解く聖母マリア "Mary undoer of Knots"

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右側の天使がマリアさまに次々に差し出しているのは、結び目のたくさんあるひもで、そのひもがマリアさま手を通ると、左に垂れているように結び目が解けて
きれいになっています。
左側の天使はこちらを向いて「ほらごらんなさい、きれいになったでしょ」と
私たちに見せているかのようです。

アルゼンチンのベルゴリオ神父がドイツの神学校にいる時に、この絵を初めて見て
心を打たれ、絵葉書を作って母国アルゼンチンに戻り、配り始めたそうです。
さらに友人に描いてもらったこの絵を、当時働いていたブエノスアイレスの
チャペルに掲げると、多くの人の目に留まり広がって行きました。
アルゼンチンでこの信心を広めたベルゴリオ神父は、フランシスコ教皇となり、
今、世界中に広まっています。

この絵の由来は16世紀、結婚生活がもつれたある夫婦のお話にさかのぼります。

 ドイツの貴族ヴォルフガング・ランゲルマンデル(1568~1637)は、妻が彼との
離婚を望んでいたことに悩み、英知と経験さで尊敬されていたイエズス会のレム神父
のもとに相談に行きました。
 当時のドイツでは、結婚式のときに生涯添い遂げることを象徴的に示すため、
ウェディング・リボンで新郎・新婦のそれぞれ片方の腕をひとつに結ぶ習慣が
ありました。ヴォルフガングは今はからみあってしまっていた自分たちの結婚式の
リボンをレム神父のところに持って行き、レム神父は、その結び目を解きながら
聖母マリアに熱心に祈りました。するとその願いは聞き入れられ、ヴォルフガングは
離婚を避けることができ、生涯幸福な結婚生活を送ることができたのです。
 1700年、新世紀を祝福されるために、ヴォルフガングの孫のヒエロニムス・
ランゲルマンテル神父が、画家のヨハン・シュミットに依頼して書かれた絵が
この「結び目を解くマリア」の絵です。
                     (カトリック生活2013年8月号より)

教皇さまの現オフィスにもかけられています
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結び目を解くマリアに、御助けを願う祈り

慈しみ深い父よ、
結び目を解く聖母マリアに信頼を寄せる私たちを、かえりみてください。
私たちの心には、結び目や弱点、さまざまな問題があり、
それが大きな困難をひきおこす原因となっています。
あなたは、私たちに限りない恵みを与えてくださり、私たちが聖母マリアに
信頼を寄せるよう招いておられます。
カナの婚宴のときに、ぶどう酒の不足を見てイエスに取り次いでくださったように、
聖母マリアは私たちを御子へと導き、御父との一致を妨げている私たち自身と、
不幸や困難などをみ手に預かってくださいます。
聖母マリアが、結び目のからまりを解いてくださり、頼る者を御子イエスに
近づけてくださいますように。
結び目を解く聖母マリア、私たちの心から、対立する心を取り除き、
一致へと向かう道に進むことができるよう祈ってください。
私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。
                           (女子パウロ会編 )

うまくいかない人間関係、国と国の問題、夫婦や家族のもつれ、これらを
聖母マリアさまに託して、複雑なからみ合いを解いていただこう・・
きっと解いてくださることでしょう。
フランシスコ教皇さまの聖母への強い信頼の祈りにあやかりながら、
結び目を解いてくださる聖母マリアさまに取次ぎをお祈りしましょう。