クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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聖母被昇天 Assumption of the Blessed Virgin Mary


8月15日、全世界のカトリック教会は、聖母被昇天を祝います。

KL大司教区が属する マレーシア・シンガポール・ブルネイ・カトリック中央協議会
では、今年の聖母被昇天の祭日を 8月14日(日) に移動し、主日に祝うこととなり
ました。

これにより、KL St.John's Cathedral でも、14日は主日の朗読箇所が変わります。
ミサの時間は、8月13日(土) pm6:30 から
8月14日(日) am7:30, am10:45, pm6:00 からです。

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            ティツィアーノの "聖母被昇天"

聖母被昇天とは・・
聖母の被昇天の祝日は、1950年に「無原罪の聖母が地上の生涯の終わりに
からだも魂もろとも天にあげられた」と教皇ピオ12世によって定義されたように、
マリアが栄光につつまれて天国へ上げられたことを祝います。
聖母の被昇天は、マリアが神の母であることに由来します。
マリアが神の母になったことが全世界にとって恵みであるように、マリアの被昇天は
神へと昇る全人類の被昇天のはじまりでもあるのです。
5世紀のエルサレムでは、8月15日にマリアを神を生んだ方「神の母マリア」として
祝われていました。6世紀には、マリアの永眠の日として東方教会で祝われるように
なりました。これが7世紀に、西方教会でも受け継がれるようになりました。

ローマ皇帝マウリチウスは、この祝日を国際日として定めたため、7世紀になると
ほとんど全教会で祝われるようになり、8世紀には、「聖母の被昇天」と
呼ばれるようになりました。
「8 月15日の日は、一切をなし終えてみたされ、祝福にみちあふれた彼女の生涯を
飾る祝日であるとともに、汚れのない魂と処女を守りとおした肉体の栄光をたたえ、
さらにまた、復活したキリストに彼女が完全にあやかるものとなったことを祝う日
です。」と、教皇パウロ6世は回勅「マリアーリス・クルトゥス ― 聖母マリアへの
信心 ― 」で述べておられます。

神の恵みのはからいによって、原罪の汚れなくこの世に生を受けられた聖マリアは、
その生涯を終えたとき、肉体、霊魂ともに、天の栄光にあげられ、そこで主から
「すべてのものの女王」として高められました。マリアは天にあげられることに
よって、イエスの復活にあずかり、私たちキリストを信じる者の復活を先取りされた
のです。                  (女子パウロ会サイトLaudate より)

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日本人にとって8月15日は、終戦記念日として一番知られていますが、この日は
聖母被昇天の祭日であるだけでなく、聖フランシスコ・ザビエルが宣教のために
日本に来日した日でもあります。

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St. John's Cathedral 主祭壇脇のイコンには、マリアさまの取り次ぎを祈る人の列が
絶えません。

"今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう"
(ルカ1:48 聖母マリアの賛歌 マグニフィカトより)