クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

KL Japanese Catholic Community official site

BECとカトリック図書館

KL首都圏での新感染者発生者数は、今のところ落ち着きを保っています。引き続きRMCO(回復のための行動制限令)期間ではありますが、SOPを順守すれば日常生活はほぼ戻っていると言えます。

ミサについてはKL大司教区ではSOP、つまり密にならないなどの条件で公開ミサが再開されています。参加は現在マレーシア国民に限られており、人数的にも参加には事前登録が必要となっています。

この登録過程で、KL大司教区は全信徒にBECへの登録を呼びかけています。

日本では、信徒はどこかの各小教区に必ず在籍する形となっており、洗礼台帳があるいわゆるホームチャーチとは別に、実際に所属して通う教会(小教区)に在籍を登録するというシステムがきちんとしていて、移動にも厳しく対応しています。

一方マレーシアは移民や移動が多く、日本人を含むほとんどの信徒がこれまではビジターという形のままミサに参加していましたが、今回このコロナ禍において、信徒が在籍を登録することで、各自が共同体の一員であるという認識を持てるだけでなく、教会側も在籍信徒をきちんと把握することができるため、双方にとってとてもよい動きだと思います。New Normal 新しい日常の姿がここKLの教会でも見られます。

BECとは、Basic Ecclesial Community といい、小教区の中のさらに小さい一番身近な共同体のことです。各小教区に通う信徒数は膨大なため、さらに細かい集まりに分けて組織化して登録してゆきます。日本では各教会内の地区会にあたります。信徒は住まいの住所によって各BEC各グループに分けられ、各BECではコーディネーターがまとめており、各種連絡事項はもちろん月1回の分かち合いなどの活動も行っているようです。

そうすると、小教区教会 St. John's Cathedral に所属しているこの KLカトリック日本人コミュニティは、既にこのような活動をしている共同体ですし、くくりは住所ではなく日本語を話すという言語でくくられた一番身近な基礎となる共同体として、BECということになります。

KLカトリック日本人コミュニティは、これまでも所属の小教区St. John's Cathedral とは細かな連絡を取り合い、コミュニティからまとめて維持費も納め、在籍者名簿のアップデートも随時行っていますので St. John's Cathedral 小教区内 BEC の1つと言えるでしょう。

というわけで、主日は私たち外国人は現在オンラインミサに与っています。KL大司教区の英語ミサはもちろん、東京教区の日本語ミサに与ったり、また交流のあるアジアの複数のカトリック日本人会さんからは、日本語をお話になる神父様による当地日本語ミサ 、ZOOMでの双方向の参加型ミサに招待 (パスワード)が毎週来ています。KLの希望者は参加と交流が可能です。毎週の "聖書と典礼" も送られてきていますので連絡網を使い配布しています。大変ありがたいご招待です。

またミサの後、神父様による日本語での霊操の指導を1時間ほど設けてくださることもあり、これも双方向のZOOMで行われるため、YouTube とはまた一味違った深いものになっています。

さて、私たちKLカトリック日本人コミュニティでは活動のひとつとして、もう5年ほど前から "カトリック図書館" と呼ばれるシステムを運用させています。これは在籍者が自宅に所有するカトリックに関する日本語のおすすめの本や資料、CD DVD を希望者に貸し出すというシステムです。特に図書館のような立派な施設があるわけではありませんが、それらをすべてリスト化して共有することで、これが "KLカトリック図書館" となっています。

海外で貴重な日本語の本、それもカトリック関係の本はさらに貴重ですので、海外で暮らす上で信仰生活に大いに役立っているといえるでしょう。未信者さんや入門者、求道者の方々にもこれまでたくさんの本や資料を貸し出し喜ばれています。

今回はMCO前にKLプロテスタントネットワークさんから推薦された本を、在籍者が日本で購入し、持って帰ってくれました。2020年1月の当ブログ記事https://kljpcatholic.hatenablog.com/entry/2020/01/20/122717

 

f:id:kljpcatholic:20200803125836j:plain

ステイホームで在宅の時間も長くなることからこういった日本語の本、それも信仰に役立つ本はありがたいです。

f:id:kljpcatholic:20200803130106j:plain

 2019年10月の"バンコク一緒ごはん" ではバンコク在住 Sr.阿部羊子が翻訳した本(日本語付き)をいただきました。https://kljpcatholic.hatenablog.com/entry/2019/10/23/153428

f:id:kljpcatholic:20200803130151j:plain

アジアで一緒ごはんでお世話になった晴佐久昌英神父様の新しい本

f:id:kljpcatholic:20200803131121j:plain

晴佐久神父様の著書は入門者の方々にも人気です

f:id:kljpcatholic:20200803131222j:plain

雑誌などシリーズ物も

f:id:kljpcatholic:20200803131359j:plain

来住神父様の目からウロコシリーズは本当に目からウロコでした。

f:id:kljpcatholic:20200803131808j:plain

ミサの本、カトリック要理、YOUCAT なども

f:id:kljpcatholic:20200803131957j:plain

まだまだたくさんあります。感謝です。

公開ミサやご聖体にはまだ与れませんが、こうして共同体があり信仰の仲間がいて、日本語の本もたくさんあり、YouTube のミサや講座、ZOOMでの日本語ミサや神父様からは日本語での霊的指導にも招かれ、KLではSkypeを使った分かち合いができ、SNSでKLはもとよりアジアともつながるチャンネルはいくつもあります。

こうしてたくさんのつながりを保っています。

 

ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答えて言われた。「神の国は、見える形では来ない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」 (ルカ17:20-21)

 

クアラルンプール(KL) カトリック日本人コミュニティ 

連絡先 : kljpcatholic@yahoo.co.jp

FB : https://www.facebook.com/kljpcatholic

ブログ : https://kljpcatholic.hatenablog.com/archive

コメントは ↓ 一番下のボタンからお待ちしております