クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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四旬節ゆるしの秘跡 その1


四旬節に入り、KL大司教区でもゆるしの秘跡に与ることを勧めています。
(Confession /Sacrament of Reconciliation)

通常 St. John Cathedral では、他の教会と同じように主日のミサ前の時間に
お御堂後方の告解室で司祭から "ゆるしの秘跡" を受けることができます。

四旬節のこの時期に、クアラルンプール大司教区内、KL中心部と周辺で、
英語での "ゆるしの秘跡" ができる共同回心式 (Penitential Service)を
特に設けている教会のスケジュールは、以下のとおりです。

2月15日(月)
Church of St. Francis of Assisi   PM7:30から
7th Mile Jalan Cheras, Selangor (Tel: 03 9075 8236)

Church of the Holy Redeemer  PM8:00から
Persiran Rajawali, Taman Berkerley, Klang (Tel: 03 33416812)

2月17日(水)
Jesus Caritas Catholic Church  PM8:00から
Jalan Kepong Baru Kepong KL (Tel:03 6274 4071)

2月18日(木)
Our Lady of Guadalupe PM7:30から
8437 Jalan Industry PBP1/2 Taman Industri, Pusat Bandar Puchong
(Tel: 03 8062 1304)

Christ the King PM8:00から
27B Jalan Selayang Baru, Batu Caves (Tel:03 62760994)

2月22日(月)
Church of the Assumption PM7:30から
70 Jalan Templer Petaling Jaya, Selangor (Tel: 03 77825854)

2月23日(火)
Church of Good Shepherd PM7:30から
2, Jalan Air Puteh, Taman Air Panas Setapak, KL (Tel: 03 4023 5540)

2月24日(水)
Our Lady of Fatima Church PM7:30から
Jalan Sultan Abdul Samad  (Tel: 03 22741631)

2月25日(木)
Church of St. Joseph PM8:00から
Jalan Sentul, KL (Tel: 034041 5304)

3月4日(金)
St. John's Cathedral
PM11:30から十字架の道行き
PM12:30から共同回心のミサ
ミサ後、ゆるしの秘跡
(四旬節の期間中、金曜13:00のミサの前12:30より十字架の道行きがあります)


また、英語での "ゆるしの秘跡" のひな形は以下をご参考ください。
In the Confessional
  1. The priest will welcome you.
  2. Begin by making the Sign of the Cross.
  3. A simple formula can get you going: “Forgive me, Father, for I have sinned. My last confession was ___ days/months/years ago and these are my sins.”
  4. You then list the kind and number of your sins (e.g. I missed Mass 3 times; I lied 20 times).
  5. The priest may ask you questions and/or offer you counsel.
  6. The priest will give you an appropriate penance (e.g. “For your penance, please pray 2 Hail Marys).
  7. The priest then invites you (the penitent) to make an Act of Contrition. There are no required words, although you need to include that you are sorry and that you will amend your life. A commonly used Act of Contrition is the following:
    My God, I am sorry for my sins with all my heart. In choosing to do wrong and failing to good, I have sinned against You, whom I should love above all things. I firmly intend, with the help of Your grace, to sin no more and to avoid whatever leads me to sin.Our Savior, Jesus Christ, suffered and died for us. In His name, my God, have mercy.
  8. The priest then prays the prayer of absolution (forgiveness):
    God the Father of mercies, through the death and resurrection of His Son, has reconciled the world to Himself and sent the Holy Spirit among us for the forgiveness of sins. Through the ministry of the Church, may God give you pardon and peace. I absolve you from your sins, in the name of the Father, and of the Son and of the Holy Spirit.
  9. You answer, “Amen.”
  10. The priest may then say, “God has forgiven your sins. Go in peace.”
  11. You respond, “Thanks be to God.”
  12. You then leave and as soon as possible complete the penance the priest has assigned to you.


また、日本語でのよい告解(ゆるしの秘跡)のための以下の手引きをご参考までに
転載します。

まだ今日でもなんらかの理由で告解をためらう人がいるならば、次のことを思いだし
ましょう。自分の誤りの真実を告白キリストに赦しを願うことのできる人は、
自己の人間としての尊厳をまし偉大な霊性を示すものであることを。
(ヨハネ・パウロ二世ダプリンにて 1 9 79 年9月29日)

1.良心の糾明
まず第一に、告白する人の正しい透明な良心が必要です。
透明な良心の秘跡的しるしは伝統的に<良心の糾明>と呼ばれる行為です。
これは単なる心理的洞察ではありません。内面的な倫理のおきてに対して、
私たちの人生の手本であるイエズス・キリストに対して、私たちを善と完全に
お呼びになる天の御父に対して誠実に冷静に向かいあうことです。
主に光を願い、次のような箇条または同じような箇条によって糾明する。

   1. カトリックの信仰の基本的諸真理をよく勉強しているでしょうか?
          疑ったり否定したりしたことはありませんか?
   2. 迷信を信じますか?
          教会の教えに反する考えを受け入れることがありますか?
   3. 必要もなく神の名にかけて誓ったことはありますか?
          立てた誓いは守ったでしょうか?
   4. 大罪のまま、またはその疑いをもって聖体を拝領したことはありませんか?
          拝領前の断食をまもっていますか?
   5. 自分の落ち度から日曜日と守るべき祝日のミサを怠ったことはありませんか
   6. 大斎・小斎の日を守りましたか?
   7. 告白にさいして、意議して大罪を言わなかったことはありませんか?
   8. 両親・目上の人々に尊敬と愛情を表していますか?
   9. 家庭のことを大切にし、夫(妻)や子供たちの物心両面に配慮していますか?
10.周閣の人々に悪い手本を示しませんでしたか?
         罪を犯すように勧めたり誘ったりしたことはありませんか?
11.子供たち、その他の人々を、怒りをこめてまたは不当な態度で
         責めませんでしたか?
12.人としばしばいさかいがありますか?
         侮辱されたと感じるとき赦すのに手間どるでしょうか?
13.他人の問題の解決に手を貸しましたか?
         頼まれたとき断ったことはありませんか?
14.家庭での努め・社会への義務に不注意ではなかったでしょうか?
         この不注意によって、人が義務を怠る原因とならなかったでしょうか?
15.ことば・おこないをもって、人を傷つけたことはありませんか?
         他の人に憎しみ・恨みを抱いていませんか?
16.泥酔したことはありませんか? 他人を深酒に誘いませんでしたか?
         度をこした食事をしたことはありませんか?
17.不潔な行為をしましたか? ひとりでしましたか? 他の人としましたか?
18.みだらな思い・考え・視線を意識しつつ継続したでしょうか?
19.罪を犯す危険に、意識しつつ自分をさらしたでしょうか?
         たとえば、非道徳的な写真、映画、TV の番組、雑誌、書物などを見たり
         読んだりすることによって。
20.自分のものではない金銭・物品を手に入れたり、手元にとどめておいたり
         したことはありませんか?
21.借りたものはきちんと返したでしょうか? 返却に手間どり、
         貸してくれた人に迷惑をかけなかったでしょうか?
22.不当な額を請求して人をだましたことはありませんか?
23.自分の力に応じた施しをしているでしょうか?
24.虚栄心、身勝手によってお金を浪費していませんか? 不必要なものを
         買ったり、自分の力をこえた買い物をしたことはありませんか?
25.嘘をついたことはありませんか?
        それによって人に迷惑をかけたことはありませんか?
26.人のことを悪く考えたり、言ったりしたことはありませんか?
27.他人を羨んだことはありませんか? あるいは自分をほこり、
         人を軽蔑したことはありませんか?
28.怠惰が主要な悪のひとつであることを忘れて。怠惰に流れたことは
         ありませんか?
29.注意深く責任をもって仕事をしますか?
         たてたスケジュールはきちんと守りますか?
30.毎日の仕事を神にささげますか? 少なくとも朝晩には、神のことを
         思いだすでしょうか?

2. 悔い改めと遷善の決心
告白する人にとって、ゆるしの秘跡でのもっとも大切な行為は悔い改めです。
すなわち、神への愛によってそして悔い改めの心から生まれる愛によって、
犯した罪をきっぱりと過け、もう二度と犯すまいという決心を立てることです。
したがって、ゆるしの秘跡の真の価値は悔い改めの心にかかっています。
次の祈りは悔い改めの心をもつために役立つかもしれない。
「真の神にして真の人なるイエズス・キリストよ、我は罪を犯せしことを心より
悔やみ奉る。そは、天国を失い地獄にふさわしきがゆえなり。とりわけ、
かくも善にて在し我を愛し給う神、我もまた万事に越えて愛さんと努める我が神なる
御身を侮辱し奉りしがゆえなり。
恩恵の助けをもって己を改め、罪の機会を避け、罪を告白し、償いを果たさんことを固く約束したてまつる。御身の無限のおん憐れみによりて我を赦し給うことを固く
信じ奉る。アーメン。」

3.個別の告解
<罪の告白>とは、父のもとに立ち帰り平和の接吻をもって迎えいれられる
放蕩息子の姿勢、気高さと勇気の姿勢、罪があっても赦して下さる神のおん憐れみに
対する自己奉献の姿勢のことであります。
良心の糾明をして、痛悔の祈りを唱えてから。告解場に入り、ひざまづいて、
次のように始める。

信者  :+聖父と聖子と聖霊の御名によりて。アーメン。
司祭  :改心をよびかけておられる神の声に心を開いて下さい。
       (時間的にゆとりがあれば聖書の一節を読む)
司祭  :神のいつくしみに信頼してあなたの罪を告白して下さい。
信者  :(最後の告解はいつだったか。何週間前、何ヶ月前、何年前)
       (そのときの償いは果たしたかどうか)
       (告白 罪の数と種類をはっきりさせる)
         今日までの主な罪を告白しました。赦しをお願いいたします。
司祭  :(すすめと償いの指示)
         それでは神の赦しを求め、心から悔い改めの祈りを唱えて下さい。
信者  :悔い改めの祈り。「 痛悔の折り」
         あるいは、神の子。主イエズス、罪びとの私をあわれんで下さい。

4.司祭のゆるし
ゆるしの秘跡のもうひとつの大切な瞬間は、審判者であり医者である聴罪司祭に
属します。
司祭は、立ち帰る者を抱擁しゆるす父なる神の似姿です。
これが<罪のゆるし>です。信仰によって。
この瞬間に教い主の神秘的なとりはからいによって赦され消されることを
信じています。

司祭 :(腕を広げ十字梨のしるしをして、罪を消しけがれのない状態にあなたを戻す
         ために三位一体がおいでになることを示す。同時にゆるしの祈りを唱える。)
       「全能の神、あわれみ深い父は、御子キリストの死と復活によって世をご自分
          に立ち帰らせ、罪のゆるしのために聖霊を注がれました。神が教会の奉仕の
          努めを通してあなたにゆるしと平和を与えて下さいますように。わたしは
          聖父と聖子と聖霊のみ名によって+あなたの罪をゆるします。」
信者 :アーメン。
司祭 :(祈りを続ける)
        「私たちの主イエズス・キリストのご受難、聖母マリアと諸聖人のとりつぎ、
           あなたの善業と苦しみがあなたの罪の償いとなりますように。恩恵を増し、
           永遠の生命として報いられますように。平和のうちに行きなさい。
           神に立ち帰り、罪をゆるされた人は幸せです。ご安心ください。」
信者 :ありがとうございます。

5.償いを果たす
<償いを果たす>ことが秘跡をかざる最後の行為であります。
償いの行為は、キリスト信者が秘跡に在す神のみ前で立てた個人的な約束のしるしで
あり、新たな生活を始めるしるしでもあります。
告解場を退出して、償いの業として司祭の課した祈りを唱える。神に感謝する。
あわれみ深いお方であるから、あなたの罪を赦して下さったから、恩恵を下さった
からあなたの心を主の平和と喜びで満たして下さったから。

文中 教皇ヨハネ・パウロ二世の1984年12月2日付の、シノドス後の
使徒的勧告『和解とゆるし』からの引用である。

「痛悔しへり下る心をもってあわれみの玉座に近づくならば。赦されない罪は
ありえない。どんな悪も、神の無限のおんあわれみには及ばない(...)。 」
         (ヨハネ・パウロ二世リパプールにて、1982年5月30日)


なお、今年2016年の復活の主日は3月27日です。