クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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コルカタのマザーテレサ列聖式 Canonization of Teresa of Calcutta


9月4日にバチカンで行われた、マザーテレサ、コルカタのテレサの列聖式は
前日のローマ市内ラテラノ大聖堂での前夜祭から始まり、4日当日も全世界から
たくさんの人が集まり祝い、列聖式ミサに与りました。
サンピエトロ広場には10万人以上が集まったそうです。

また、インターネットを通じて生中継されたミサにも、さらに多くの全世界の人が
視聴し共に祝いました。
全世界でマザーテレサに力を願い、祈った方は何十万人何百万人といることでしょう

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列聖式のもよう

(バチカン放送局ニュースより)
最も貧しい人々に尽くした「いつくしみの人」、コルカタのマザー・テレサの列聖式
が、9月4日、教皇フランシスコによってとり行われた。
この日、バチカンの聖ペトロ広場には、マザー・テレサが創立した神の愛の宣教者会
の関係者をはじめ、世界各国からおよそ12万人の巡礼者がつめかけ、いつくしみの
聖年にふさわしい、マザーの列聖を共に喜び祝った。
ミサの前半に行われた列聖式では教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿が、
ポストゥラトーレ(列聖審査の申請代理人)と共に前に進み出て、教皇にマザー・
テレサの列聖を願い、その人となりを紹介した。
厳かな「諸聖人の連祷」に続き、教皇はコルカタの福者テレサを聖人として宣言する
式文を読みあげられた。
ミサの説教で教皇は、神の御旨、神の招きとは何かと問いながら、「わたしが喜ぶ
のは、愛であっていけにえではない」というホセア書の言葉を示された。
教皇は、神はあらゆるいつくしみの業を喜ばれると説き、わたしたちが兄弟たちを
助けることは、キリストご自身に触れることと強調。
また、神のわたしたちへの召命は、わたしたちが自分の人生をもって奉仕し、毎日
愛のうちに成長するという、「愛の召命」であると話された。
マザー・テレサの列聖に合わせ、バチカンでは「ボランティア、いつくしみの奉仕者
の聖年」が記念され、貧しい人、病者、難民、被災者など、困難な立場に置かれた
人々に様々な形で奉仕する多くの人々もこの日のミサに参加した。
教皇は、あらゆる人間の命を受け入れ、擁護することを通して、すべての人に
神のいつくしみを示したマザー・テレサの生涯を振り返り、言語や、文化、民族、
宗教の違いを超えた無償の愛と、その微笑に倣うよう、ボランティアの人々をはじめ
信者たちを励まされた。
ミサの後半行われた正午のアンジェラスの祈り(お告げの祈り)では、教皇は
参加者らに感謝を表し、皆をマザー・テレサの保護に委ねられた。
そして、助けを必要とする兄弟たちの中に十字架のイエスを認め、これらの人々に
奉仕することによって、イエスを観想し、礼拝するすべを、マザー・テレサが毎日
教えてくれるようにと祈られた。
また、教皇はこの席で、危険で困難な状況にも関わらず、世界の各地で苦しむ
兄弟たちに奉仕する多くの人々に思いをはせられた。
特に前々日ハイチで殺害されたスペイン人宣教女を追悼された教皇は、同国の人々が
平和な生活を享受できるよう、また同様に他の国々で暴力の犠牲になっている多くの
修道女たちのために、すべての聖人の母である聖母マリアに祈りを捧げられた。
マザー・テレザの列聖を祝ったこの日、バチカンのパウロ6世ホールで、
貧しい人たちのための昼食会が催された。
この昼食会では、神の愛の宣教者会の会員や、食事を準備するボランティアの人々の
奉仕によって、およそ1200人の招待者が食事を楽しんだ。
 
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コルカタの聖テレサ(1910-1997)略歴
最も貧しい人々、疎外された人々への奉仕に生涯を捧げたコルカタの聖テレサ
(アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ)は、1910年8月26日、旧ユーゴスラビア・
スコピエのアルバニア系の家庭に、父ニコラ・ボアジュと母ドラナフィルの間に、
5人兄弟の末子として生まれた。
誕生の翌日にカトリックの洗礼を受け、5歳半で初聖体を受けた。
その時からゴンジャの心は人々の魂に対する愛で溢れた。
1928年、宣教女になる決意をし、アイルランドのロレート修道女会に入会した。
1929年、インドに到着。
1931年5月に初誓願を、1937年5月に終生誓願を立てた。
ロレート会の修道女としての20年間、テレサ修道女はコルカタの高等学校で
地理の教師として教鞭を取り、校長を務めるなど、その慈愛、熱心さ、
喜びに満ちた心で知られていた。
1946年9月10日、テレサ修道女はダージリン行きの汽車の中で、「すべてを捨て、貧しい人々の間で、最も貧しい人のために尽くしなさい」というイエスの招きを聴く
1948年、ロレート修道会を退会し、コルカタのスラムで使徒職を始める許可を得る
1950年10月7日、「神の愛の宣教者会」を創立しコルカタ大司教区の認可を受ける
1965年には、教皇庁の認可を得た。
同会のカリスマは、最も貧しい人々の救いと聖化のために働きながら、
愛と魂に対するイエスの無限の渇きを癒すことにあった。
その愛の宣教を広げるために、マザー・テレサは、神の愛の宣教者会の男子修道会で
ある兄弟会(1963)、女子観想修道会(1976)、男子観想修道会(1979)
司祭会(1984)を創始したほか、協力者会、病者・苦しむ人々の協力者会、
司祭のためのコルプス・クリスティ運動などを創立した。
1979年、ノーベル平和賞を受賞。
1997年9月5日、マザー・テレサは、コルカタで帰天。この時、神の愛の宣教者会
の修道女は3842人、活動拠点は世界120カ国に594箇所までに広がっていた。
マザー・テレサは、霊的な闇を体験しながらも、聖母マリアのエリザベト訪問の
エピソードのように、どこにでも熱心に赴き、世界にイエスの愛を輝かせた。
こうして、マザー・テレサは、すべての人、特に愛を必要とする人、見捨てられた人
疎外された人に対する、神の優しく、いつくしみ深い愛の証し人となり、
今も福音の光で世界の闇を照らしている。

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コルカタのテレサ、私たちのために祈ってください。