クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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諸聖人の祝日・死者の日


マレーシア・日本を含む全世界のカトリック教会は、毎年11月1日を
"諸聖人の祝日" (Solemnity of All Saints Day) 、
11月2日を "死者の日" (All Souls Day)としています。

先週まで小教区事務所で受け付けられていた、この日のための "ミサ願い"
(Mass Intention) には、ローカルの所属信徒からだけでなく、世界各地からの
移民の方々の長い列ができて、亡くなった親しい方々の名前のリストを提出する姿が
見られました。

私たちが毎回ミサ中で唱える "信仰宣言" の中にもある "聖徒の交わり"
(Communion of Saints) は、私たち地上に生きている者と、すでに天国で
永遠の命を生きている者とが、主イエス・キリストにおいて一致し、交わること、
またともに祈り合うことは、既に帰天した親しい人たちを思い起こすとき、
大きな慰めになります。

"諸聖人の日" とは…
教会は、最初の時から殉教者の殉教記念日を祝ってきました。
しかし、ディオクレティアヌス皇帝の時代(4世紀)の迫害のころからは、
ある特定の日(復活節中のある日、または聖霊降臨最初の主日)に祝っていました。
9世紀に、教皇グレゴリウス4世は、この祝日を11月1日に移し、すべての殉教者から
諸聖人にまで広げました。この決定を機に諸聖人の祝いは広まっていきました。
典礼暦年の最後の月に祝う“諸聖人”の祭日は、主の再臨とキリストの輝かしい完成を
思い起こさせる日です。それは、キリスト者が死のかなたの命への希望に生きるように励ましてくれるためであり、また、目にみえない世界に入ったすべての人との
連帯を意識する日でもあるのです。
                                                                   
"死者の日" とは…
教会は、諸聖人(11月1日)を祝った翌日、今日神に仕えて亡くなったすべての人を
思い起こし、死者のための祈りを共にします。地上の「生」を超えたいのちに、
私たちの心を開かせてくれる日です。
死者のための祈りが典礼の中に現れたのは、3世紀のはじめ、カルタゴにおいてです。しかし、死者のために祈る習慣は、初期キリスト教の時代からあり、4世紀には
東方教会に、8世紀には西方教会において、ミサの奉献文に取り入れられるように
なりました。現在の「死者の日」の起源は、998年にフランスのベネディクト会
クリーニー修道院において、11月2日を帰天したすべての信徒のための記念日と
定めたことによります。
そして、この習慣は、だんだんと教会全体に広まっていきました。
教会は、死者のために祈ることにより、生きている人だけでなく、亡くなった人をも
含む、交わりの共同体であるという考えを深めてきました。
この世を去った人々のために祈りながら、私たちは、死者の中から「復活された御子
キリストに従う私たちの信仰を強め、死者の復活を待つ私たちの希望を不動のものと
してください」と祈ります。
                         (Laudate 女子パウロ会より)


KL St. John's Cathedral の今年のミサのスケジュールは、以下の通りです。
11月1日(火) 諸聖人の祝日 6:30, 13:00, 18:00
11月2日(水) 死者の日   6:30, 13:00

また、KL近郊と郊外にある、数か所のカトリック墓地でも、KL大司教区主催の
ミサや祝福があります。
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今年もKLの街のハロウィーンの飾りつけは、賑やかで仮装パーティーも各地であり、
他宗教のお国柄から、宗教関係なくそれぞれが一緒に楽しむ姿は、賑やかで無邪気で
屈託がありません。

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日本から輸入した"柿"も、ハロウィーンの飾りつけになっています。

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         ゲームや仮装大会が開かれるモールの会場

また10月29日は、ディパバリ (Deepavali) 、ヒンズー教の最も盛大なお祭りで、
"光の祭り" とも言われている日で、マレーシアでは国民の祝日にあたります。
住宅地でも真夜中から花火が上がり、街中ではヒンズーのお祭りにもかかわらず
モスリムの方が日本人の私にも"Happy Deepavali !!" と気軽にあいさつをします。
そのような宗教と人種が多様なマレーシアでは、様々な文化が共存している姿が
ここそこに見られる季節でもあります。