クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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KL Japanese Catholic Community official site

主任司祭レオナルド神父様に面談と近況報告


私たち "KLカトリック日本人コミュニティ" が正式所属する小教区
KL St. John's Cathedral の主任司祭であるレオナルド・レクソン神父様に近況報告と、今後のご相談などにうかがいました。

日本語ではレオナルド神父様とお呼びしますが、こちらでは称号のモンシニョール
(Msgr.) と呼ばれ、ローカルからだけでなく、カトリック日本人コミュニティを始め
各国から来た信徒たちからも、大変親しまれています。

私たち共同体は、こちらの小教区に正式所属していますので、レオナルド神父様は直接の担当司祭ということになります。

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まずは、教会事務所受付です。
これまでも、コミュニティからの毎月の献金持参や教室の予約で、事務所受付の
メリナさんやチャールズさんたちには、親しくしていただきお世話になっています。

神父様には、KLカトリック日本人コミュニティの近況と問題点、課題などを具体的に詳しくご報告し、ご指導を仰ぎました。
ここKLにおいて、1つの外国人共同体のあり方として、神父様は私たちの方向性に深く共感してくださり、励ましてくださいました。

これまで神父様から特別に割り当てていただいた、パリッシュハウスの教室ですが、
今後はより良いものにしていくため、未信者への対応や、当地での新受洗者への日本語フォローアップを優先して、個別のニーズや状況に毎回合わせて進めていくことになります。
またこれまでの、司会者1人だけに極端に負担が偏りすぎていたことを深く反省し改め、本来あるべき姿に立ち帰り、刷新することになりました。

限られた(神様から与えられた)時間などの有限の資源を考えると、優先させるべきことが見えてきます。
分かち合いに関しては、入門や求道者の方々と少人数で行うことで、より充実した時間が持てるよう、参加者の個性に合わせさらにきめ細かい内容にしていく方向に改善していきます。

会場も自由な時間帯に融通が利くように、パリッシュハウスの教室から、主にメンバーの自宅や、優先される方々の利便性を重視することに変更したい旨、またこれまでの教室を割り当てていただいたお礼を申し上げました。

今回の神父様との面談ではっきりしましたのは、人口比率の低い日本人カトリック信徒の場合、当コミュニティに与えられた、最も優先される役割としては、

① 異国である当地で神と出会い求める方々へのガイド的役割
② 新たにKLに引っ越してくる新入信者への教会案内などのガイド的役割
を、 既に在住している先輩カトリック信徒全員が自覚することです。

私たちキリスト者としては、 "気づく" という過程は、とても重要なことです。

当ブログや、メールアドレス、Facebookといったツールを使って、ともしびとしての役割をまず最優先することを、あらためて神父様とも確認しお話しました。

神父様はこの私たちの役割の優先順位の考え方、そして今後の方向性に賛同をしてくださいました。
また、いつも私たちのために祈ってくださっていると励ましてくださいました。
レオナルド神父様、お祈りをありがとうございます。私たちも神父様や小教区のためにお祈りしています。

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メリナさんからはさらに、教会側が教室使用料と認識している毎月のコミュニティからの献金を、教室を使わなくなる今後はどうなるのか、献金をするのかどうか訊かれました。

小教区の教会共同体の一員であり続けること・つながっていくこと・キリストの体の一部であるという理由から、月額献金を続けていくことを、私たちカトリック日本人コミュニティはとても大切なことと考えてています。
ですから教室の使用の有無にかかわらず、引き続きコミュニティからの月額献金を続けていくことをお約束しました。
メリナさんは、献金を続ける意志に対してだけでなく、小教区とのつながりを大切にするという考え方に、大変同意し共感してくださいました。
小教区はキリストからつながる大きな木であり、私たちがその枝であることを確認し分かち合ってくださいました。

また、今後いつでも教室が使いたくなったら割り当てるとも約束してくださり、また励ましてくださいました。

唯一の使徒継承の普遍の教会・カトリック教会は、フランシスコ教皇さまのいらっしゃるバチカンから、全世界に広がっています。

日本のカトリック中央協議会が16教区に分かれ、そのもとに東京教区や、そして各小教区教会共同体があるように、ここマレーシアでも、シンガポール・マレーシア・ブルネイ ビショップカンファレンス(中央協議会)が3か国が1つで成り立っています。
そのうち、マレーシア国内では、9つの教区に分かれ、KL大司教区・その中の
St. John's Cathedral小教区へとつながっていきます。

さらに小教区内の組織には、外国人コミュニティをまとめるミッションコンサーンがあり、KLカトリック日本人コミュニティは、各国の共同体と並んで、正式にこちらに所属する形になっています。

ローカルのカトリック共同体はここそこに存在していますが、マレーシアの地で、母国語である日本語で連絡が取れる、正式公認の貴重な共同体であります。

共同体としてまず一番大切なのは、その存在と個々のあり方です。
色々な活動の機会や場所は、あくまでその次のあるものです。。
その一つが "日本語による祈りと分かち合いの集い" 、小教区の活動への参加、一部有志のフェローシップ、ブログやFBでの発信と交流、などは単なる一部の活動にすぎず、"何をするか(to do)" であり、そもそも共同体としての本質である "あり方(to be)" ではありません。

"マレーシア在住の、日本人カトリック" は、 "当コミュニティ" との個々の
かかわり度合いや参加形態、そして教会やコミュニティとの距離感も含めて、すべて
にわたって個々の決定が尊重・優先されています。
ひとりひとり違った個性と、ユニークな "かかわり方" がそれぞれあり、自主的かつ
自発的、自由な関係となっています。
そして、1人1人に神様からいただいた賜物(たまもの)に気づき、喜び、そしてそれを皆でさらに分かち合えることは、大きな喜びとお恵みです。

ですから、こうして教会共同体とはそもそも何か?を問い直してみると、キリストに集められた教会共同体(コミュニティ)は、日常社会での任意のなかよしグループ・半義務的な町内会のお祭り・趣味のサークル活動への参加・先生について習い事をすること・聖書サークル(聖書勉強会)・自身に便利なカスタマーサービス・などとは、決定的に異なる特性を持っていることを知り、認識する必要があります。
教会共同体は、日本人会の文科系の部や、クラブ及び同好会ではありません。

多忙な日々の生活の中で、私たちは何をするのか?何をすべきか?(to do) ということにとかくとらわれがちですが、そうではなく、私たち一人一人が神様の大切な子供として、キリストの体の1つの枝として、私たちはどうあるべきか (to be) を今一度思い出し、問い直す大変良い機会となりました。

教会共同体は、キリストからつながる枝、キリストの体そのものであるともいえます。
このつながりに、私たちは大きな喜びと希望を見出します。

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わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。 (ヨハネ15:5)