クアラルンプールカトリック日本人コミュニティ

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PEP 一般向け講座

 
ヨーロッパ旅行を目前に控えた、信者ではない一般の方々から講座のリクエストがありました。
 
キリスト教関連の芸術作品鑑賞、美術館や教会内部を訪問するにあたって、理解を深め、より充実したものにするために、ヨーロッパの歴史や文化について、その背景と見どころを教えてほしいとのことでした。
未信徒向けの講座は初めてでしたが、今回開くことにしました。
 
お引き受けした理由は、マニラの西本神父様がかつて提唱なさって、今も続けられている PEP (Pre Evangelization Program) に相当すると感じたからです。
 
 
既に何度かヨーロッパのキリスト教文化に触れている方ですが、今度の訪問ではさらに深く美術品を味わいたいとのことでした。
 
地図を見ながら、ヨーロッパの文化の歴史から始まり、各国の特徴や歴史、芸術のルーツ、芸術作品について、聖書を題材としたテーマの簡単な意味と登場人物、そして天地創造から今日までの聖書の概要まで、話は多岐に及びました。
 
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イタリア各地の美術館のガイドブック
 
天地創造では、1日目にに光があったこと、7日目に安息されたこと、アダムとエバから始まり、一般にもよく知られるノア、それからアブラハム、イスラエルの12部族、ダビデ、そしてイエスにつながる系図を見て大変驚かれていました。
特に、天地創造で7日目に休まれた神が、6日目に「見よ、それは極めて良かった」
と言われたこと、私たちの福音の基ともなるこの言葉には、参加者はうっとりとしてうなり、目を輝かせ、といった聖霊の働きをも感じる場面も多々ありました。
 
訪問予定のサンピエトロ大聖堂が、ペトロ殉教の地に建てられていること、使徒ペトロが第1代教皇であり、そこから私たちのフランシスコ教皇様に、今につながっていく、現在との関わり感も実感してもらえたようでした。
 
ほとんどが一般教養的な内容となりましたが、一部聖書の話、それを通して福音的なことも織り交ぜ、"福音の喜び" の分かち合いも含まれ、全くの一般講座ではなく、やはりこれもPEPに分類されると思いました。
 
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"ご降誕" や "お告げ" の題材がたくさんの作者によってよく描かれるのは、これが私たちとかかわりが深く、大切なことだから
 
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わかりやすい聖書パノラマの系図
 
講座の後の感想は、本当に楽しかった、知りたいとずっと思っていたことが少しずつ分かってきて嬉しい。こうして知ってゆくとさらに深いことに気づく。こういう内容は、探してみてもサイトにもYouTubeにもなかった。今後もまた講座を通して教えてほしい。と喜んでいただけました。
 
機会を見て、またこのような一般向け講座も随時行っていきたいと思います。
すべての出来事に、愛である神さまが働いておられることを実感したひとときでした。
 
神はお造りになったものすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり朝があった。第六の日である。(創世記1:31)
 

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